マネーの循環 2009 9 13
マネーは、人間の体で言えば、血液に当たります。
このたとえ話ならば、経済は、血流かもしれません。
そして、心臓に当たるのが、金融機関と言えるでしょう。
マネーは、経済の血液ですから、当然、循環しなければなりません。
血液が滞留すると、どうなるかは、みんな知っているでしょう。
昔は、貯金好きの日本人が、銀行に、たくさん貯金をしても、
マネーが滞留する可能性はなかったのです。
銀行が企業に積極的に融資をすることで、マネーが循環していたからです。
ところが、現在、銀行は、バブル後遺症の影響か、
羹に懲りて膾を吹く、
つまり融資に慎重になってしまい、
いや融資に臆病になってしまい、
ひたすら安全な国債投資に逃げているという状態です。
(臆病になったのに、なぜかアメリカ製の証券化商品を買って大損しましたが・・・・・)
つまり、マネーが滞留しているのです。
だから、経済も不健康な状態です。
こういう時は、どうするか。
国が融資を受けて、つまり国債の追加発行を行い、
事業を展開する必要があるのです。
今は、融資を受けて、事業を展開するには、最適の時期です。
何しろ、金利が先進国では最低水準です。
何も金利が高い時に融資を受ける必要はありません。
お金を借りるならば、金利が低い時がベストです。
もちろん、事業は、日本が国際競争力を持つ分野となります。
狐や狸しか通らない道路や、まるで釣り人のための港湾整備、
鳥は、たくさんいるけれど、やはり閑古鳥が鳴く空港建設は止めましょう。
国が傾きます。
成長性のない分野に設備投資した企業が、どうなったか知っているでしょう。